トラブルシューティング
FloSyncの使用中に発生しやすい問題と、その対処法をまとめたガイドです。該当する項目が見つからない場合は、よくある質問ページをご確認いただくか、サポートまでお問い合わせください。
診断ログ
FloSyncは、問題の原因特定に役立つ詳細なログを自動的に記録しています。同期の不具合を調べたいとき、セッション中に何が起きたかを確認したいとき、サポートへ問い合わせるときに活用できます。
ログへのアクセス方法
メニューから開く場合:
- macOS: ヘルプ > ログフォルダを開く
- Windows: ヘルプ > ログフォルダを開く
フォルダを直接開く場合:
- macOS:
~/Library/Application Support/FloSync/logs/ - Windows:
%APPDATA%/FloSync/logs/
ログの構造
ログは日付ごとのフォルダに、1時間単位のファイルとして保存されます。
logs/
├── 2026-01-19/
│ ├── 00.log (午前0時〜1時)
│ ├── 01.log (午前1時〜2時)
│ ├── ...
│ └── 23.log (午後11時〜午前0時)
├── 2026-01-18/
│ └── ...
ログの保持期間
ログは7日間保持され、FloSyncの起動時に古いファイルが自動削除されます。トラブルシューティングに十分な履歴を確保しつつ、ディスク容量を圧迫しない設計です。
ログに記録される内容
ログには、以下のイベントがタイムスタンプ付きで記録されます。
- アプリの起動・終了
- 動画の読み込み・再生
- 同期イベントと補正処理
- ネットワーク同期の接続・切断
- スケジュール再生中のシーン切り替え
- エラーおよび警告
ログを使ったトラブルシューティング
- 問題を再現する — 問題が起きたおおよその時刻をメモしておく
- ログフォルダを開く — ヘルプ > ログフォルダを開く を選択
- 該当ファイルを特定する — 日付フォルダ内から、その時間帯のログファイルを開く
- エラーを探す — 「ERROR」や「WARN」と記載されたエントリを確認
- 前後の文脈を読む — エラー前後のエントリから、状況の流れを把握する
サポートへご連絡の際は、該当するログファイルを添付していただくと、原因の特定がスムーズに進みます。
コンテンツの読み込みに関する問題
画像が読み込めない
症状: 画像をFloSyncにドラッグしても反応がない、またはエラーが表示される。
考えられる原因と対処法:
-
非対応のフォーマット
- 対応フォーマット: PNG、JPG/JPEG、GIF、BMP、TIFF、WebP、SVG
- ファイルが破損していないか、他の画像ビューアで開いて確認してください
-
ファイルのアクセス権限
- 画像ファイルの読み取り権限があることを確認してください
- ネットワーク共有上のファイルであれば、ローカルドライブにコピーしてから試してください
-
SVGの制限事項
- 一部の複雑なSVG機能は正しく描画されないことがあります
- SVGが正しく表示されない場合は、PNG形式に変換してお試しください
Webページが読み込めない
症状: Webページが空白で表示される、またはエラーが表示される。
考えられる原因と対処法:
-
HTTPとHTTPSの違い
- 対応しているのはHTTPS URLのみです(HTTPは非対応)
- URLが
https://で始まっていることを確認してください
-
ネットワーク接続
- インターネットに接続されていることを確認してください
- 通常のブラウザで対象サイトにアクセスできるか確認してください
-
サイト側の埋め込み制限
- WebViewへの埋め込みを禁止しているサイトがあります
- 別のサイトを試すか、ローカルのHTMLファイルを使用してください
動画再生の問題
動画が読み込めない
症状: 動画をFloSyncにドラッグしても反応がない、またはエラーが表示される。
考えられる原因と対処法:
-
非対応のフォーマット
- MP4(H.264)への変換をお試しください。詳しくは下記の動画コーデックの推奨設定をご覧ください
- ファイルが破損していないか、他の動画プレイヤーで再生して確認してください
-
コーデックの問題
- FloSyncは主要なコーデックを内蔵していますが、一部の独自フォーマットには対応していません
- MP4などの標準フォーマットに変換してください
-
ファイルのアクセス権限
- 動画ファイルの読み取り権限があることを確認してください
- ネットワーク共有上のファイルであれば、ローカルドライブにコピーしてから試してください
動画がカクつく・フレーム落ちする
症状: 再生がカクカクして滑らかでない。
対処法:
- CPU/GPU使用率を確認 — 上限に達している場合、そのハードウェアでは動画の解像度に対して処理能力が不足しています
- SSDを使用する — HDDでは高ビットレート動画の読み出し速度が追いつかないことがあります
- 動画の解像度を下げる — ハードウェアの性能が不足している場合は、低解像度で再エンコードしてください
- 他のアプリケーションを閉じる — システムリソースを確保します
- 同期トレランスを調整 — 同期使用時は、トレランスを上げて補正頻度を減らしてみてください
スクリーンの問題
2台目のスクリーンが検出されない
症状: 複数のスクリーンを接続しているのに、FloSyncで1台しか認識されない。
対処法:
-
OSのディスプレイ設定を確認
- macOS: システム設定 > ディスプレイ
- Windows: 設定 > システム > ディスプレイ
- OS側ですべてのスクリーンが検出されているか確認してください
-
ケーブル接続を確認
- 別のケーブルに交換してみる
- パソコンの別のポートに接続してみる
-
スクリーン接続後にFloSyncを再起動
- FloSyncは起動時にスクリーンを検出するため、接続変更後は再起動が必要です
スクリーンの配置が実際と合わない
症状: スパンモードで、動画の各部分が意図したスクリーンとは異なる位置に表示される。
対処法:
-
OSのスクリーン配置を設定する
- macOS: システム設定 > ディスプレイ > 配置
- Windows: 設定 > システム > ディスプレイ(ドラッグで配置を変更)
- OS上の仮想配置を、実際の物理的な配置に合わせてください
-
配置変更後にFloSyncを再起動
同期の問題
ローカル環境でスクリーンの同期がずれる
症状: ミラーまたはスパンモードで、各スクリーンに異なるフレームが表示される。
対処法:
- 自動補正を待つ — FloSyncは持続的なドリフトを検知すると自動的に補正します
- ステータスバーを確認 — ライブモード中、同期補正カウンターに補正回数が表示されます:
- 長時間のセッションで少数の補正が入るのは正常です
- 補正が繰り返されたり急増する場合は、構成に問題がある可能性があります
- 同期トレランスを下げる — 環境設定で同期トレランスをより厳密に設定します
- 同期ログを確認 — ドリフト警告や補正のパターンを調べます
- 再生をやり直す — 一度停止してから再度再生してください
ネットワーク同期が動作しない
症状: クライアントがサーバーを検出できない、または接続後も同期されない。
対処法:
-
同一ネットワークであることを確認
- 両方のパソコンが同じローカルネットワークに接続されている必要があります
- マシン間でpingが通るか確認してください
-
同じ動画ファイルを使用
- クライアント側にも同じ動画が読み込まれている必要があります
- 動画の長さが異なると同期に失敗します
-
ファイアウォールの設定を確認
- 両方のマシンでFloSyncの通信をファイアウォールで許可してください
- UDPポート9201を開放してください
-
サーバーが稼働中か確認
- トップバーのサーバーアイコン(タワー型)が緑色になっていることを確認
- ステータスバーに「Server」と表示されていることを確認
- アイコンをクリックしてサーバーを一度停止し、再度開始してみてください
-
初期安定化を待つ
- 接続直後は、ネットワーク同期が安定するまで少し時間がかかることがあります
- 接続初期に数回の補正が入るのは正常な動作です
- 安定後は、再生が一定に保たれ映像もぴったり揃います
連続稼働後に同期が徐々にずれる
症状: ネットワーク同期が正常に動作していたが、数日間の連続稼働後、クライアント側が常に50〜100msほどずれたまま自動補正されない。
原因: パソコンのシステムクロックは、ハードウェア発振器の個体差や温度変化の影響で、わずかに異なる速度で進みます。中断なく数日間稼働し続けると、このずれが蓄積し、リアルタイムのクロック補正では吸収しきれなくなることがあります。これはFloSync固有の問題ではなく、クロックベースの同期システム全般に共通する現象です。
対処法: 両方のパソコンを再起動してください。無人運用の設置環境では、営業時間外に毎日の自動再起動をスケジュールすることをお勧めします。詳しくは同期最適化ガイドの定期再起動のスケジュールをご覧ください。
同期補正によるカクつき
症状: 再生中に動画が頻繁にジャンプしたりカクついたりする。
対処法:
- 環境設定で同期トレランスを上げる
- ネットワーク品質を確認する(ネットワーク同期の場合)
- システム負荷を軽減 — 不要なアプリケーションを閉じる
- 同期ログを確認して、補正パターンに規則性がないか調べる
ライブ開始の問題
フルスクリーンウィンドウが表示されない
症状: ライブ開始をクリックしても、スクリーンにフルスクリーンウィンドウが現れない。
対処法:
-
スクリーンの検出状況を確認
- スクリーンが認識されているか確認してください(スクリーン配置エリアに表示されるはずです)
- スクリーンを一度取り外してから再接続してみてください
- スクリーンの接続変更後はFloSyncを再起動してください
-
動画が読み込まれているか確認
- ライブ開始の前に、少なくとも1つの動画が読み込まれている必要があります
- 「missing video」の表示がないか確認してください
-
権限を確認
- macOS: FloSyncにアクセシビリティの権限が必要です(システム設定 > プライバシーとセキュリティ > アクセシビリティ)
- Windows: FloSyncを管理者として実行してみてください
ESCキーでライブモードが終了しない
症状: フルスクリーンウィンドウ上でESCキーを押してもライブモードが終了しない。
対処法:
- ウィンドウにフォーカスを合わせる — まずフルスクリーンウィンドウをクリックしてください
- ライブを停止ボタンを使う — コントロールパネルに戻り、「ライブを停止」をクリックしてください
- 強制終了する — 上記で解決しない場合は、Cmd+Q(macOS)またはAlt+F4(Windows)で終了してください
アプリケーションの問題
FloSyncが起動しない
macOSの場合:
-
セキュリティ設定を確認
- FloSyncを右クリックして「開く」を選択してください
- または: システム設定 > プライバシーとセキュリティ でFloSyncを許可
-
設定ファイルをリセット
- 次のフォルダを削除:
~/Library/Application Support/com.tentekio.flosync/ - FloSyncを再度起動してください
- 次のフォルダを削除:
Windowsの場合:
-
管理者として実行
- FloSyncを右クリック > 管理者として実行
-
設定ファイルをリセット
- 次のフォルダを削除:
%APPDATA%\Tentekio\FloSync\ - FloSyncを再度起動してください
- 次のフォルダを削除:
-
Visual C++ 再頒布可能パッケージを再インストール
- Microsoftの公式サイトから最新版をダウンロードしてください
CPU・メモリ使用率が高い
症状: FloSyncがシステムリソースを大量に消費している。
対処法:
- ある程度の使用量は正常 — 動画再生には相応のリソースが必要です
- 動画の解像度を下げる — 負荷が高い場合は、4Kではなく1080pを使用してください
- 同時再生する動画の数を減らす — 独立モードの場合
- 同期ログパネルを閉じる — ログの表示にもリソースが使われます
- プロセスの異常を確認 — 動画を停止してもリソース使用率が下がらない場合は、FloSyncを再起動してください
動画コーデックの問題
ネットワーク同期の使用中に同期ドリフトや再生の不安定さが見られる場合は、動画のコーデックが原因の可能性があります。
手軽な対処法: 動画を H.264 All-Intra にトランスコードすると、同期性能が大幅に向上します。すべてのプラットフォームで推奨のフォーマットです。より大きなファイルサイズを許容できる場合は、ProRes LT(macOS)または DNxHD(Windows)も代替として有効です。
動画フォーマットの詳しい解説、推奨コーデック、テスト用サンプルファイル、FFmpegによるトランスコードコマンドについては、動画の準備ガイドをご覧ください。
既知の問題
現在の制限事項
- スパンモードでは、ベゼル境界部分の映像が完全に揃わない場合があります
- Wi-Fiでのネットワーク同期は、有線接続に比べて安定性が劣ります
- DRM保護されたコンテンツは再生できない場合があります
- 超高解像度の動画(8K以上)は、ハードウェアによっては快適に再生できないことがあります
- ライブモード中はスクリーンモードを変更できません(先にライブモードを終了してください)
- Webページはスクリーンをまたいだ分割表示に対応していません(スパンモードではミラー表示になります)
- Webページで対応しているのはHTTPS URLのみです(HTTPには非対応)
- ネットワーク同期は動画コンテンツのみが対象です(画像やWebページは同期されません)
パフォーマンスを最大限に引き出すために
- ネットワーク同期には有線接続を使用する
- コンテンツファイルはローカルストレージに保存する(ネットワークドライブは避ける)
- セッションをまたいでスクリーン構成を一定に保つ
- 本番前にセットアップの動作確認を行う
- スケジューリング機能を使う場合は、まず短時間のシーンで切り替え動作をテストする